壱岐対馬国定公園(牧崎公園)日本百名洞「鬼の足跡」の穴の中で見た“奇跡の光景”
地面に、でっかい穴が!? 人間が米粒のようだ!まるで“天空の城ラピュタ”の世界みたいだね。見える?ほらあそこ。芝生の地面 ……
葉の上で光る
ほら見える?不思議な光。よーく見てごらん。葉っぱの上で、青緑色の光の粒が、ゆっくり点滅しているよ。
というわけで今回は、長崎県壱岐島の水辺で、今年も元気にいっぱい飛び始めた、「壱岐のホタル」をレポートするよ!
壱岐島のゲンジボタル
長崎県壱岐市(壱岐島)の水辺には、現在も多くの蛍が生息している。(主にゲンジボタル)日本各地で減少傾向の蛍だが、壱岐では島民有志により保護活動が長年続けられており、むしろその数は増加傾向。例年5月中旬〜6月中旬には、全国から多くの旅行者や写真家が訪れるほどになった。まさに壱岐の代表的な初夏の風物詩だ。
壱岐高校ホタルマップ
毎年シーズン中には、壱岐高校による細かな蛍の生息調査の結果が、「壱岐ホタルマップ」と題し発行されている。(毎週更新、観光案内所で無料配布)
グーグルマップで確認する:壱岐ホタルマップ
ホタル横から
ほらね。ホタルはおっとりしてるから、向こうから飛んできてくれることも。驚かさないようにしてあげれば、仲良しになれるよ。だけどデリケートな生き物だから、やさしくしてあげようね。
やさしくすると逃げないホタル
ホタルの光は、それぞれがふわふわと共鳴するように光る。この光を目印に、互いの居場所を教え合ったり、お嫁さんにアピールしてみたり、びっくりして光っちゃったり。つまりこの光は、ホタルたちの音のない話し声ってわけなんだ。
壱岐島ホタル乱舞
実は、夜中じゅう光っているわけじゃないんだよ。ホタルは主に、日が落ちてから3時間ほどの間にだけ、光りながら飛び回る。その小さな体から光を放つことができる時間は限られているんだ。だからもし見に行くなら、夜の7時〜10時の間くらいがいいかもね。
ホタルは、はかない
学校の古文で習った随筆(ずいひつ)「枕草子(まくらのそうし)」には、「夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。」という一遍がある。今から約1000年も昔、女流作家である清少納言(せいしょうなごん)も、きっとこんな風景が好きだったってことかな。なんだかすごいね。ちなみに“蛍”は、夏の季語だよ。
手の中で光る
蛍の光を見つけたら、なんだかふぃーっと力が抜けていい気持ちになるね。そんなふうに、みんなが惹かれるのは、豊かな自然のなせる技。いつまでも、こんな美しい光景がみられるといいね。
ちうわけで今回は、「壱岐島の蛍」の紹介でした!みんなも、この季節が終わらないうちに、一度見に行ってみるといいよ。もしホタルに出会えたなら、きっと感動するから。ではまた次回ね!
蛍は暗くて静かな自然の中にいます。車のヘッドライトや大きな音は苦手ですので、なるべく驚かさないように鑑賞しましょう。そのような場所には、蛇やムカデなど危険な生物もいますので、足下などに十分注意しましょう。また、無理をして危険な場所へ立ち入らないようにしましょう。
「壱岐のホタル」の、すてきなエピソードや写真を大募集ちゅーん!