乙島の浜 朝焼け

乙島の浜 朝焼け

ある惑星で

幅50mくらいの小さな砂浜。「乙島の浜(おとしまのはま)」は、前方も後方も波が押し寄せる面白いビーチだ。もし天候が良ければ、水平線から登る朝日が見られる。今回は、そんな「乙島の浜」の様子を、時間を追ってレポートしてみる。

乙島の浜 朝焼け

乙島の浜 天の川

Milky way【AM3:00】

偶然にも雲ひとつ無い。周りに視界をさえぎるものは無く、波の音だけに包まれる。写真左下にうっすら見えるのが乙島の浜だ。漁船の灯が上空の大気を照らしている。夜明けまでの3時間。時計の針が回転するように、星空全体も移動していく。

乙島の浜 朝焼け

乙島の浜 日の出前

Twilight【AM6:00】

空のグラデーションは刻々と変化し、瞬いていた星はしだいに薄れていく。写真右上に“乙島”。そこへ橋を架けるように乙島の浜がある。こうして夜明け前から水平線を眺めていると、この地球が自転してるのだと実感できる。

乙島の浜 朝焼け

乙島の浜 朝焼け

Sunrise【AM7:00】

鳥のさえずりや、船の排気音が聞こえてくる。空を横切る海鳥たち。後ろに長い線を描いて漁船が滑っていく。海面がキラキラと輝き出すのは、太陽がある程度の高さへ登ってからだ。

乙島の浜 朝焼け

乙島の浜 昼間

Marine blue【PM1:30】

晴れた日の海は、アクアリウムのように魚たちの生活すら丸見えだ。この辺りの水深は4mほどのはずだが、浅いかのように錯覚する。大潮の満潮時には、潮位が砂浜を超えることがあるというから、その様子もいつか見てみたい。

乙島の浜 朝焼け

乙島の浜 朝焼け正面

残るもの

宇宙のスケールをあてれば、この惑星は砂の一粒のように不確かな存在だ。そんな惑星の引力に囚われ、海水と自分がただ揺蕩いながら、ここに留まっているに過ぎない。ぽつんと1人でそれを感じれば、誰しも人間の行いなど達観してしまえるだろう。

カメラのシャッターを切るのは、それでも“共に感じたい”というエゴイズムだけが残ったからだ。私の見ている宇宙は所詮、“人の間”にあるようだ。

乙島の浜

ご案内

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この記事のレポーター

くにおん

くにおん

へっぽこ写真家。壱岐写真部で意味もなく“部長”のあだ名で呼ばれている。

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